CCleanerによる強引なデータ収集
CCleanerという、システムクリーナーをご存知でしょうか?
gHacks.netによると、どうやらCCleanerの最新版(v5.45)からユーザ情報を収集するオプションが無効に出来なくなったようです。
この記事では、以下の順番に解説します。
- CCleanerとは?
- 最新版CCleanerの問題点
- 対策
CCleanerとは?
CCleanerとは、システムクリーナーと呼ばれるブラウザの一時ファイルやクッキー等を削除するソフトウェアです。
パソコンやスマホの動作を軽くするソフトウェアとして人気があり、Google Play Storeだけでも約88万DLされています。
元々はPiriform社が開発をしていましたが、現在は買収されてセキュリティ会社のAvast社が開発を行っています。
最新版CCleanerの問題点
最新版CCleanerの問題点は、前述した通りユーザ情報を収集するオプションが無効に出来なくなっている点です。
gHacks.netによると、下図の「Enable system monitoring」と「Enable Active Monitoring」のチェックを外したとしても再起動すると再度有効になるそうです。
(CCleaner v5.45 Monitoring画面。Dont install or upgrade to CCleaner 5.45より)
また、CCleanerを×ボタンを押して閉じたとしても最小化されるだけで、バックグラウンドで起動し続けるようです。
送信されるデータは、データとユーザが紐づかないように匿名で送られているようですが、勝手に自分の情報が収集されるのは気分が良いものではありません。
対策
Piriform社はフォーラムでユーザからのクレームがあったため、Piriform社はv5.45からv5.44に戻しました。
そのため、CCleanerを一度アンインストールしてからv5.44のCCleanerをダウンロードすることで今回の問題は解決します。
もしくは、Windowsユーザであれば、CCleanerをアンインストールしてWindowsのディスククリーンアップ機能を使うのも良いでしょう。
CCleanerは去年にもマルウェアが混入していた事件があり、標的企業のリストにSonyが入っていたため騒がれていました。[1,2]
人気だからといって必ずしも安全であるとは限らないため、CCleanerに限らず、本当に使う必要があるのか考えてソフトウェアはインストールするようにしましょう!