Miraiボットネット第二波のターゲットは南アメリカ・北アフリカ諸国。

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数日前、Miraiボットネットが再び拡大している事が確認された。

今回、TrendMicroが発表した調査によれば、Miraiボットネットはアルゼンチンだけでなく、南アメリカの他の国、更には北アフリカ諸国にも拡大している事が明らかになった。

TrendMicroが収集したデータを元に、感染が確認された国々には、以下が挙げられる。

第二波のターゲットはコロンビア

11月29日の14時から20時まで、それぞれ違う9000ものIPアドレスから、合計371,640もの攻撃が検知された。

数日前にMiraiボットネットが拡大した際にはアルゼンチンがメインターゲットであったが、今回の第二波は、コロンビアがメインターゲットになっている。

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(Miraiボットネットが拡大する第一波と第二波をグラフにしたもの。TrendMicroより引用。)

グラフから読み取れるタイムラインを以下に提示する。

※日付は、UTC協定世界時(又はグリニッジ標準時)。

11月22日16時頃〜25日1時 第一波(アルゼンチンをターっゲトにするMiraiボットネット拡大)
11月29日4時頃〜 第二波(第一波と異なり、上記した国々に均等に拡大)

更に、TrendMicroは攻撃の発信元であるIPアドレスも特定した。

以下は、攻撃発信元のIPアドレスの数を示したグラフである。

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(攻撃発信元のIPアドレスの数を示したグラフ。TrendMicroより引用。)

第一波においては、発信元とされるIPアドレスの大半はアルゼンチンに所属するIPアドレスであった。

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(第二波ではコロンビアに所属するIPアドレスが主だった。TrendMicroより引用。)

また、第二波では、コロンビアやパナマIPアドレスが発信元とされている。

ボットネット拡大のターゲットになった端末は、

  • IPカメラ
  • デジタルビデオレコーダー
  • ネットワークビデオレコーダー
  • インターネットモデム

等のIoTデバイスである。

アカウント名 パスワード 端末
admin CenturyL1nk ZyXEL PK5001Z
admin QwestM0dem ZyXEL PK5001Z
root vizxv Dahua IPC-HFW4300S
root xc3511 Xiong Mai Technology IP cam, DVR, NVR
Wproot cat1029 Tenvis TH692 Outdoor P2P HD Waterproof IP Camera

第一波と同じ様に、攻撃者はバグが存在するZyXEL社のモデムに対しての攻撃を繰り返しているようだ。

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