ビットコイン(暗号通貨)とは何か?簡単にまとめてみた

最近のニュースを見ていると、ビットコインの値段がどんどん高騰しているようです。

Tech Crunchのニュースによれば、ビットコインの価格は、4000ドルにまで達してしまいました。

以下は、Tech Crunchの記事の引用です。

 

Bitcoinが急騰している。24時間前には3700ドル以下だった。1時間前に4000ドルを超え、止まる気配がない。現在4135ドルで取引されている。参考のために書くと、一週間前、Bitcoinは初めて3000ドルを超え史上最高値を記録したばかりだ。

[日本語版注:日本時間8/15 10:00現在4400ドル]

 

ビットコイン、4000ドルを超える

 

 

以上のようにニュースでも取り上げられるようになり、一般の人達から認知され始めたビットコインですが、ここであなたに質問です。

・・・ビットコインが何かご存知ですか?

このページを見ているという事は、恐らくご存知では無いですよね。それも仕方ないと思っています。

なぜならビットコイン自体は新しい概念で、ましてや日本では利用者も少ないので、人によってビットコインに対するイメージは違うと思うからです。

そこで今回の記事ではビットコインについて簡単にまとめてみたいと思います。

あなたのビットコインのイメージは?

ビットコインに対して、どのようなイメージを持たれていますか?

ある人からしてみれば電子マネー、即ちセブンイレブンで支払う時に使えるnanacoだったり、電車に乗る時に使えるSuicaと同じようなものかもしれませんし、はたまた他の人からすれば、バブル期真っ只中で価値が急激に上がっている、インターネット上でやり取りされている金融商品に思っているかも知れません。

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(画像:日本で使用されている電子マネーのリストの一部。企業だけでなく地域別に導入されている)

・・・ですがビットコインって一体、何者なのでしょうか。

ビットコインの定義を1言で言えば、”暗号化された通貨”、即ち「暗号通貨」です。

日本円や米ドルの硬貨や紙幣のような手にとって触れるような通貨と違って、暗号化されたデータ自体に価値が付けられているのがビットコインです。

英語ではCryptocurrency、直訳すると暗号通貨と呼ばれています。

日本ではビットコインを少しだけ知っている人が間違えて仮想通貨と呼んでいる事がありますが、厳密には違います。

仮想通貨は、先程挙げたnanacoとかSuicaのような電子マネー全般を意味する言葉で、ビットコインは仮想通貨の中に属する暗号通貨です。

ビットコインは匿名の人物(又は団体)よって発明された”暗号通貨プラットフォーム”であり、”プラットフォーム内でやり取りされる通貨”の名前です。

ビットコインはいつ出来たのか?

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(画像:リーマン・ブラザーズが倒産した際に荷物をオフィスから持ち出す社員。世界中のメディアに取り上げられた。)

2009年、世界がリーマンショックによって不況に喘いでいる頃、IT技術者が参加しているメーリングリストである論文が共有されました。その論文の名前は”Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”(ビットコイン:P2P電子マネーシステム)といいます。(論文は既に日本語に訳されているのでこちらのページでご覧になって下さい。)

論文によると、Bitcoin(大文字のB)は暗号通貨のプラットフォーム自体を示し、bitcoin(小文字のb)はプラットフォーム上でやり取りされる暗号通貨を示します。

プラットフォームとしてのビットコインBitcoin)の仕組みを構成している大事な概念である”プルーフ・オブ・ワーク”(Proof of Work)によって、プラットフォーム内で循環する暗号通貨の正当性が認められています。

プルーフ・オブ・ワークとマイニングって何?

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(画像:ゴールドラッシュ時代に、アメリカ西部で採掘を進める人々。)

プルーフ・オブ・ワークとは、採掘(マイニング)の際に生成される、計算結果の正当性を保証するデータです。また、マイニングとは、簡単に言えば金を採掘するようにビットコインをネットワーク上から掘り起こす作業を意味します。

金を採掘する際には、つるはしを使って岩を掘り進めますが、ビットコインを採掘する際に必要なものはコンピューターで、複雑な計算処理を行ない、計算結果が正しいと認められた時に報酬としてビットコインが付与されます。

ビットコインをマイニングするためには、複雑な計算アルゴリズムを処理する必要があり、スペックの高いコンピューターを使ったとしても膨大な時間を要し、何台ものコンピューターを稼働させる為の場所代と電気代がかかります。その為、土地代、電気代が比較的安い中国の田舎にマイニング工場を構えているマイナー達がいます。

プルーフ・オブ・ワーク、マイニングに関する説明はこちらのリンクからご覧下さい。 https://bitflyer.jp/glossary/proofofwork

https://bitflyer.jp/glossary/mining